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ごあいさつ

創設者神内良一は、1926年(大正15年)香川県高松の農家の三男として生まれました。

少年時代は、当時流行していた「冒険ダン吉」に憧れ、20代には南米ブラジルへの移住を真剣に考える等、年少の頃から海外で飛躍する夢を持って育ちました。

 

香川県立木田農業学校(現香川大学農学部)を卒業後、農林省に入省しましたが、その後、大阪の社会福祉法人である「聖ヨハネ学園」に勤務しました。

この「聖ヨハネ学園」での経験は、人のためになす社会福祉というものについて考えさせられ、自身の使命は社会福祉事業にあるとの考えを志す契機になると共にその後の人生に大きな影響を及ぼすことになりました。

 

1962年にプロミス株式会社を設立し、その後暫くは、消費者信用産業の発展に尽力して来ましたが、1989年からは同社の経営にも目途が立ったところから、心の底にあった社会福祉の実現に向けた第一歩を踏み出すべく、個人の社会福祉事務所をスタートさせました。

 

国策により南米に移住を余儀なくされた日系移民の方々の筆舌に尽くし難い苦労の歴史や、戦後中国に取り残された残留婦人の方々の悲惨さを直接、或は間接に見聞きするに及び、益々こうした異国に生きる同胞の方々への支援の気持ちは強いものになりました。日系移民の方々を支えてくれた南米各国や、中国国民の方々への報恩の気持ちが強くなる一方、未だ世界の貧困に喘ぐ人々、恵まれぬ人々の存在の多さを実感するに及んで、国際福祉事業に終生を掛けることを決意しました。

 

1997年には、一層の支援の充実を目指して、それまでの個人事務所や、任意団体であった組織を集約し、財団法人日本国際協力財団を設立しました。その後、2012年には、公益法人制度の改革により、公益財団法人に移行しました。

 

残念ながら創設者神内良一は、2017年6月27日に他界いたしましたが、今後も、公益財団法人としての社会的責任を自覚し、故人の永年の想いであった発展途上国の恵まれない方々への国際協力による支援をより一層、積極的に展開すべく役職員一同一丸となって邁進して行く所存です。

今後とも皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

                         

2017年 8月

公益財団法人日本国際協力財団

代表理事  秋 山  進

 

 

代表理事 神内良一

​創設者 神内 良一

公益財団法人日本国際協力財団
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